Go ahead, make my day!
「さぁ、俺に撃たせてくれ!」
このセリフは、映画「ダーティハリー4」(原題Sudden Impact)
のなかでハリー・キャラハンことクリント・イーストウッドが
いう有名なセリフである。
当初日本で公開された時は、和訳が
「さぁ、俺に撃たせてくれ!」
という訳がついていたんですが、ちょっと感じが違うなという
のが私の感想でした。
この表現は2つのフレーズに分けることができます。
Go ahead と make my day
です。
・GO AHEAD
まず、最初のGo ahead という表現ですがこれは日常的に
よく使います。
たとえばエレベーターに乗る場合に、他の人といっしょに
なりそうな時、「相手にお先にどうぞ!」という場合にこの
Go ahead は使えます。
また会話している時に、お互いに意見を言うタイミングが
いっしょになりかけ相手に「お先にどうぞ!」と促す場合
でも このGo ahead と言えばいいです。
ですから元は「さぁ、しなさい」という指示や「どうぞ」と
いう許可の意味で使われることが多い表現なのです。
ただし、相手とケンカしている場面などでは、「やってみろよ!」
「さっさとやれよ!」など相手を罵倒する表現にも使えます。
この映画の場面では、「さっさとやれよ」とか「やってみな」という
感じで使われています。
- MAKE MY DAY
もう一つのmake my day ですが、これがちょいとわかりにくいですね。
「私の日を作る?」どういう意味???
これは元は、make my day good の省略形だと考えられます。
「私の一日を良き一日にしてくれる」
という意味です。
ですから映画のシーンでは
「さぁ、俺にとって良い一日にしてくれ!」
と言っているわけです。
映画での場面では、人質を取って銃を構える犯人がいる
わけです。犯人は、銃を捨てなければ人質を殺すぞと脅して
いるわけですが、実際こういう場合日本と違いアメリカの警察官
は拳銃を降ろすことはありません。そうマニュアルに書かれてい
ます。
さらにこういう場合、警官は相手の頭部か心臓に狙いを定めて相手
が銃を撃った瞬間に相手を射殺しても良い事になっています。
つまりこのシーンは
「さぁ、撃ってみろよ。お前が撃てば俺もお前の頭をぶち抜いて
仕事も終了。今日もすばらしい一日になるぜ!」
というような内容を含み持っているのです。
なので、後に再放送、DVDの字幕になるたびに表現は多少変化します。
- さあ、やれよ、できるもんならな!
- やってみろよ、俺を楽しませてくれ!
- さあ撃てよ、望むところだ!
私ならどう訳すでしょうか?
・さぁやってみな、これで今日も最高だぜ!
くらいに訳しましょうか
あなたならどう訳しますか?
このダーティ・ハリーは、サンフランシスコ市警察が
全面協力しており、警察にはいる入り口の金属探知機
などは、すべて本物です。
さらにダーティ・ハリー2で射撃大会が行われる場所
なんですが、実はあの場所はサンフランシスコ市警察
の野外にあるシューティングレンジなのです。